西陣会は、1960年に任意団体としてスタートし、1962年に財団法人として
認可を得ました。そして、1995年には財団法人を発展的に解消し社会福祉
法人として新たなスタートを切りました。設立当初は、西陣地域に働く人々
の福祉の増進を目的として事業を展開してきたため、活動の中心は青年活動
でした。そして、青年たちは父・母となり共働きの家庭の増加という状況の中で
児童の活動(特に学童保育所)に着手し、その家庭の中で障害のある児童と
出会い「児童館」の建設に着手しました。その後、西陣地域の高齢者の増加
から高齢者への活動あるいは障害のある児童の成長から障害のある人たちへの
活動と少しづつ活動も広がってきました。
こうした変革の中で,当初の「労働」という枠組みの中だけではなく、その周辺
領域と重なり合う地域での暮らしの中で生じる問題に直面しました。同時に、
それらの問題は西陣地域だけにとどまるものではなく、広く京都市域にも目を
向けていく必要にも迫られたのです。
このようなことから社会福祉法人を設立し、第二種社会福祉事業である児童
厚生施設「西陣児童館」と公益事業として在宅老人・心身障害児者の相談・支援
ならびに青少年ボランティア育成事業を実施する「京都市民福祉センター」を
運営していくことで、全ての人たちが住みなれた街の中で当たり前に暮らして
いける地域を築いていく一助となることを目的として今後も事業を展開して
いきたいと考えています。
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